サステナ暮らしの歩き方

身近な工夫で環境貢献！大学生のためのプラスチックごみ削減ガイド

サステナブルな暮らしへの関心が高まる中、何から始めれば良いか、特に費用面が気になるという大学生の方は少なくないでしょう。環境問題の中でも、特に身近な課題であるプラスチックごみは、日々の少しの工夫で大きく削減できる可能性があります。

この記事では、大学生の皆さんが日常生活で無理なく実践できるプラスチックごみ削減の具体的なステップと、費用を抑えながら楽しく続けるためのヒントをご紹介します。

プラスチックごみが環境に与える影響を知る

私たちが日々排出するプラスチックごみは、適切に処理されないと海洋汚染や土壌汚染の原因となり、地球環境や生態系に深刻な影響を与えます。特に、マイクロプラスチックと呼ばれる微細なプラスチック片は、食物連鎖を通じて私たち自身の健康にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。

この問題に対して、一人ひとりが意識的に行動を変えることが重要です。まずは、身近なところからプラスチックごみを減らす行動を始めてみましょう。

今日からできる！大学生のためのプラスチック削減ステップ

プラスチックごみ削減は、特別な道具や高額な投資を必要とするものではありません。日々の習慣を少し見直すだけで、大きな変化を生み出すことができます。

1. マイアイテムを活用する

費用をかけずに始めやすいのが、使い捨てプラスチックの代替品となるマイアイテムの活用です。

• マイボトル（水筒・タンブラー）: カフェやコンビニエンスストアで飲み物を買う際、マイボトルを持参するだけで使い捨てカップの削減に繋がります。大学のキャンパス内や自宅で、水道水をマイボトルに入れる習慣をつければ、ペットボトル飲料を買う必要もなくなります。最近では、マイボトル持参で割引になるカフェも増えていますので、活用を検討してみてください。
• マイバッグ（エコバッグ）: レジ袋の有料化が進み、すでに多くの人がマイバッグを持参していることと思います。いくつか種類を用意し、常に携帯する習慣をつければ、急な買い物でも困りません。
• マイカトラリー: テイクアウトや学食を利用する際に、使い捨てのフォークやスプーンをもらわないようにしましょう。自宅にあるお箸やカトラリーセットを携帯するだけで、プラスチックごみ削減に貢献できます。

2. 賢く買い物をする

日々の買い物で少し意識を変えるだけで、プラスチックごみを減らすことができます。

• パッケージの少ない商品を選ぶ: 果物や野菜は、個包装されていないものを選びましょう。シャンプーや洗剤などは、詰め替え用を選ぶことで、プラスチック容器の使用量を減らすことができます。
• 量り売り・バルクストアの利用: 地域に量り売りを行っているお店があれば、容器を持参して利用するのも良い方法です。必要な分だけ購入できるため、食品ロス削減にも繋がります。
• コンビニエンスストア利用時の工夫: コンビニエンスストアでは様々な商品が個包装されています。おにぎりやサンドイッチなど、できるだけ簡易包装の商品を選んだり、お菓子などは大袋の商品を選び、必要な分だけ小分けにして持ち歩くなどの工夫も考えられます。

3. シェア・リユースでプラスチック製品の寿命を延ばす

持っているプラスチック製品を長く使う、あるいは他者と共有することも、新たなプラスチック製品の消費を抑えることに繋がります。

• フリマアプリやリサイクルショップの活用: 不要になったプラスチック製の雑貨や衣類、家電などをフリマアプリで販売したり、リサイクルショップに持ち込んだりすることで、製品の寿命を延ばせます。購入する際も、中古品から探してみる習慣をつけてみましょう。
• 学内での譲り合い: 大学の友人や先輩・後輩間で、使わなくなった文房具やファイル、収納ケースなどを譲り合うことも有効です。
• 修理して長く使う: 少し壊れたプラスチック製品でも、すぐに捨てずに修理できないか検討してみましょう。修理専門店やDIYで直すことで、ごみを減らすことができます。

4. 情報収集と意識向上

プラスチックごみ削減に関する情報を積極的に収集し、自身の知識を深めることも大切です。

• 自治体の分別ルールを確認する: お住まいの地域のプラスチックごみや資源ごみの分別ルールを正確に理解し、正しく排出しましょう。自治体によっては、プラスチック製容器包装のリサイクルを進めている場合もあります。
• 企業の取り組みに目を向ける: 環境に配慮したパッケージを使用したり、リサイクル素材を使った製品を開発したりする企業が増えています。そのような企業の製品を選ぶことも、サステナブルな消費行動の一つです。
• 友人や家族と情報交換する: 周囲の人とプラスチックごみ削減について話し合い、具体的なアイデアを共有することで、行動の輪が広がる可能性があります。

費用を抑えて楽しく続けるためのヒント

サステナブルな暮らしは、決して費用がかかるものではありません。むしろ、無駄をなくすことで節約に繋がることも多いです。

• 今あるものを最大限に活用する: 新しくサステナブルなアイテムを購入する前に、自宅にあるもので代用できないか考えてみましょう。
• DIYで楽しむ: 例えば、古いTシャツをエコバッグにリメイクするなど、手作りでアイテムを工夫するのも楽しい経験になります。
• 完璧を目指さない: 始めからすべてを完璧にこなそうとすると、負担に感じてしまうかもしれません。まずは「できること」から一つずつ始め、無理なく、楽しく続けることを心がけてください。

まとめ

大学生の皆さんにとって、プラスチックごみ削減は、身近な行動から始められるサステナブルな取り組みです。マイアイテムの活用、賢い買い物、リユースの推進、そして正しい知識の習得を通じて、日々の暮らしの中で地球に優しい選択を積み重ねていくことができます。

小さな一歩が、やがて大きな変化に繋がります。費用をかけずに、無理なく、そして楽しみながら、プラスチックごみ削減に取り組んでみましょう。